こんにちは![]()
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春日部さくら病院 検査科です![]()
10月に入りすっかり秋らしい季節になりました![]()
寒くなってくると風邪などの感染症が流行りだします![]()
その中でも今回はノロウイルスについてお話します![]()
ノロウイルスは、乳幼児から成人に至るまでの幅広い年齢層に、おう吐・下痢などの胃腸炎症状を起こすウイルスです![]()
主に冬場に多発し、11月頃から流行がはじまり12~2月にピークを迎えますが、年間を通して発生します。
ノロウイルスは体内に入った後、小腸の上皮細胞で増殖し、胃の運動神経の低下・麻痺が伴うために主に「腹痛・下痢・吐き気・嘔吐」の症状を引き起こします。潜伏期間は12〜48時間です。胃をひっくり返すような嘔吐もしくは吐き気が突然、強烈に起きるのが特徴です。発熱は約37~38℃の軽度で、大人では吐き気や腹部膨満感といった症状が強いようです。発症後、通常であれば1~2日程度で症状は治まります。下痢は水様性で、重症例では1日に十数回も見られますが、通常は2~3回で治まります。その他の症状としては、発熱のほか、筋肉痛、頭痛などが見られますが、後遺症が残ることもなく、いずれも軽症です。
このノロウイルスが毎年流行してしまう背景には、排泄物中のウイルス量が非常に多い、感染力が極めて強い、ウイルスが排泄される期間が長い、という特徴があります。
下痢が治まった後もウイルスは1~2週間は糞便中に排泄されているといわれています。また、ノロウイルスは人の腸管内のみでしか増殖できませんが、乾燥や熱にも強いうえに自然環境下でも長期間生存が可能で、 感染力が非常に強く、少量のウイルス(10~100個)でも感染・発症します。さらに、アルコール消毒剤に抵抗性があるといわれています。
ノロウイルスは何らかの経路で最終的にウイルスが口に入ることで感染します(経口感染)が、その経路は大きく以下の二つに大別できます。
食中毒など食べ物を介した感染
この感染経路には二つのタイプがあります。
一つは、ノロウイルスに汚染された貝類による食中毒のタイプ(一次汚染)、もう一つは、調理や配膳をする人の手指や調理器具が汚染されていることが原因で、食べ物がノロウイルスに汚染されて感染するタイプ(二次汚染)です。
ヒトからヒトへの感染
下痢や吐物によって手指が汚染され、さらに汚染した手指が触れた場所がノロウイルスに汚染され、最終的に手指などを介してウイルスが口に運ばれ感染します。基本的に手指などが接触して伝播していくため接触感染と呼ばれます。実際に、トイレの便座やドアノブ、手すりなど手指の触れる機会が多い場所からノロウイルスが検出されます。その他、おう吐時には、ノロウイルスを含んだ小さな水滴(飛沫)が1~2m程度周りへ飛び散りますが、その際に周囲の人に感染してしまう飛沫感染も重要です。また排泄物が放置され乾燥し、それらの一部が舞い上がって空気中を漂い、そこを通った人が感染するケースも報告されています。
ノロウイルスに感染しない・させないためには、手洗い・手指消毒が何よりも重要です![]()
調理や食事の前、トイレの後など、こまめに石鹸を使ってしっかりと手洗いをしましょう![]()